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柴田敬三(しばたけいぞう) ㈱ほんの木(代表取締役・編集者) 「ほんの木」は、1986年設立の市民派・オルタナティブ(代案提示型)の小出版社。 現在、0~7歳児の親のための本「子どもたちの幸せな未来」シリーズ(隔月刊・年6冊発行)や、代替療法の本「自然治癒力を高める」シリーズ(年4回刊)を発行。 また、環境、エコロジー、NGO、ボランティア、障害者福祉、人権、民主主義、有機農業、ジャーナリズムなどのジャンルの出版物を発行してきました。詳しくは小社HPか、『売れない本にもドラマがある』(柴田敬三・著)をご覧ください。 また、市民派出版物は、なかなかメジャーに売れないため、オーガニック雑貨や健康改善の漢方入浴剤などの商品の通販&卸も手がけています。 shibata@honnoki.co.jp ほんの木 柴田敬三の 「集まれ!世直しブログ」 *コメント、TBは大歓迎ですが、当方の一方的判断で掲載を控えることもあります。ワガママ勝手、独善的ブログですみません。 以前の記事
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No.14 家庭でできるシュタイナーの幼児教育-その②
昨日の続きを書きます。が、その前に。
もう一つの私のブログ「世直しブログ」、今日書きました。 なんでこんなに、ゼニもうけの為に犯罪や悪が栄えるのでしょう。 どこもかしこも、景気、株、金儲け、勝ち組・・・。金、金、金の世の中です。 アマゾンのインディオたちの村のように、貨幣がなく、村の回りの食べ物を日々採取し、食を満たし、生きることができれば、恐らく貨幣のいらない社会になるでしょう。 が、現代社会においては、それはありえません。とすると、貨幣経済の中でいかに清く生きられるか?人間の欲望、本能と共存して、競争をできるだけ減少させ、富やチャンスをできるだけ公正に分配して・・・。南も北もなく。地球環境を最重視して――― これも厳しい現実です。 が、何も子どもたちに対し、競争や学歴や、金がすべてとか、富の多少や、勝つことが最優先、という考えや、何でも効率や合理性のみで判断することや、世襲が有利とかを助長せず、強いずに、教育を行うことはできないのでしょうか。 例えば、18歳までは、とか。パラダイムの大転換を期待したいですね。 そういう私自身、これが「理想バカ」のような話だ、ということも十分自覚していますが。 で、話を戻します。 『家庭でできるシュタイナーの幼児教育』について、その②。 まず、なぜ「家庭でできる」なのか? シュタイナー教育の場は、主にシュタイナー幼稚園、シュタイナー学校に限定されています。現実的に。 世界で約900校ぐらいあるといわれていますが、少なくとも日本には、幼稚園、学校あわせて、子どもたちがシュタイナーを学べる場は、全国で約50箇所ぐらいしかありません。 従って「シュタイナー教育、幼児教育」は、やはり家庭の中で、親を中心に、できることをやってゆく方法しかないだろうと思われるのです。競争や学歴とは無縁の教育の代表的な一つを、家庭で親子がどう行ってゆくか・・・なのです。 が、250~300冊近く出ている、シュタイナー関係の本の中で、どれを選び、それをどう、日々の子育ての中で生かすかは、口で言うほど、ブログで書くほどカンタンではありません。 そこで、より多様なシュタイナーの専門家(28名)から、多様なテーマ(40テーマ)で、語ったり、書いてもらったものを1冊の本にまとめ、今日の子育ての中で直面するさまざまな問題点に、わかりやすくシュタイナー教育をどうあてはめ、考えてゆくかを本にしたのが「家庭でできるシュタイナーの幼児教育」です。 現実的な子育てのヒントが、この本の中にはいっぱいあります。でも、本当に、難しくないのです。一つ一つの中身は違っていても、その本質は皆、同じ点をついています。 ①どうして子育てや教育を7年ごとにとらえるのか。 0-7(意志を育む、体の成長)、7-14(感情を育む、心の成長)、14-21歳(思考を育む)。これはシュタイナー教育の基本です。大変にリーズナブルでわかりやすい成長論です。 ②子ども(人間)の四つの気質とは?胆汁質、多血質、粘液質、ゆううつ質。それぞれどう気質が違うのか。すべてよい気質ですよ、という話も、人や子どものコミュニケーションを考える上でとてもわかりやすいです。 ③12の感覚について。普通は五感といいますが、シュタイナーの考えでは人間の感覚は12あるとしています。くわしくは、またいつか。 ④なぜ子どもにテレビを見せない方がよいのか?今、脳科学者、小児科医も、全く同じことを言っています。シュタイナー教育では、これをずっと訴え続けていました。もちろん、ゲームも同罪。ビデオ、パソコン、ケータイも要注意といえます。ゲームメーカーには申し訳ないのですが。 ⑤自然素材のおもちゃの大切さ。これは、プラスチック全盛のおもちゃ産業には痛い話ですが。 などなど、シュタイナーをご存知の方なら当たり前のことばかりですが、初めての方にはとてもおもしろいと思います。 また、叱り方、しつけ方、子どもと向き合うという意味、音楽について、絵や色について、オイリュトミーについて、お話(素話)の大切さ。絵本をどう考えるか。どんな時、どんなお話をするとよいのか? 子どもを早寝させる工夫、お母さんが自分の時間を持つことの大切さ、お父さんのためのコーナーなど、もりだくさんです。海外のシュタイナー学校や幼稚園のレポートもあります。 たった今、表紙、カバー等の色の校正が届きました。本文も明日校了し、印刷に回します。あと約2週間。3年かかって、ようやく1冊にまとまりました。長かった! 多くの悩めるお母さんのための「小さな力」になれれば、編集者として、この本を作って本当にうれしいのですが。ぜひお広め下さい、この本。子どもたちの未来のために。
by alternative-edu
| 2005-11-29 20:10
| シュタイナー教育
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