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教育から新しい社会のあり方を考える参加型ブログ。国内外のさまざまな教育の紹介など役立つ情報をお届けします。
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【編集長】
柴田敬三(しばたけいぞう)
㈱ほんの木(代表取締役・編集者)

「ほんの木」は、1986年設立の市民派・オルタナティブ(代案提示型)の小出版社。
現在、0~7歳児の親のための本「子どもたちの幸せな未来」シリーズ(隔月刊・年6冊発行)や、代替療法の本「自然治癒力を高める」シリーズ(年4回刊)を発行。
また、環境、エコロジー、NGO、ボランティア、障害者福祉、人権、民主主義、有機農業、ジャーナリズムなどのジャンルの出版物を発行してきました。詳しくは小社HPか、『売れない本にもドラマがある』(柴田敬三・著)をご覧ください。
また、市民派出版物は、なかなかメジャーに売れないため、オーガニック雑貨や健康改善の漢方入浴剤などの商品の通販&卸も手がけています。

shibata@honnoki.co.jp

ほんの木

柴田敬三の
「集まれ!世直しブログ」


*コメント、TBは大歓迎ですが、当方の一方的判断で掲載を控えることもあります。ワガママ勝手、独善的ブログですみません。
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No.66 「甘い私の考え方」への自覚と一寸の虫の辛さ

カムイミンタラ様

コメント、いつもありがとうございます。そうでしたか、もしかして、海外にいらっしゃる方かな、とも思いましたが、やっぱりですね。いつかお会いしましょう、お待ちしています。

愛国心のあり方、日本国憲法、教育基本法への考え方、想い、同感です。
しかし、私の政治的甘さに関しては、いかんともしがたく、このレベルが私そのものなのです。20歳すぎでした。何とか世の中よくしよう、自民党をまず崩壊させる。そののち、1票の格差を少なくとも1対1.5以内に政治制度を改革する。世襲政治をルールとして制限する。できれば根絶する。女性議員を増やす。政治資金を100%透明にする。首相を公選にする。などの制度から改革できないものかと感じていました。

以後、私の中では一貫して、公正で透明(公開)な民主主義を追いかけ、同時にメシを食って生活しながら、こうした問題に関われる仕事として出版社に入りました(小学館です)。10年間仕事に励み、編集技術を身に付け、独立し、6年間、プロダクションとして、大きな会社の下請けをやり、1986年に、小さな出版社「ほんの木」の設立にたどりつきました。
NGO、市民運動を応援し、社会の中で市民権を大きくしてゆけば、民主主義は必ず広がり、日本はよりよくなる、と、まさに甘い考えでいたのです(今もですが)。

が、その後、市民運動やNGO、良心的政治家、地方の市民派政治等に加わり、関わってきた現在、「日暮れて道遠し」の感が強まっています。全く、何も変わらない。

でも、あきらめたくはありません。この国で暮らしている以上。それで、少しでも民主主義を前へ、の思いが、私の民主党、仕方ないけど自民・公明より「よりまし」政権論であり、一方、緑の党や市民政治の結集を志す人々への応援も、続けています。
例えば、中村敦夫さんの主宰した「みどりの会議」の流れを引き継ぐ若い人々の一部は、私たちと同じ三錦ビルにおり、昨夜も1Fの「オルタナティブスペースPAN」で会議をやっていました。
私たちの借りている小さな倉庫で、今も「みどりの会議」時代の会議テーブルや椅子、旗ざおなどを預かっています。いつか若い彼らが、立ち上がる日に使うこともあるだろうと想定してです。こうした物品の収納は「ほんの木」のメンバーでやりました。

こんなことは、別に世界全体、社会全体からみて、ほんの小さなことです。
が、私には世界全部と関わったり、日本全体の市民派と関わる力も時間もお金もありません。ほんの木の、ささやかですが、毎日の仕事、経営体力向上の努力が、日常最大の努めです。私もですが、スタッフの家族もあり、借金もあり、本が年々売れずの現実があります。私たちは、日銭をあくせく毎日働いて、稼ぎ食いつづけてきました。どうしても仕事に厳しくウエイトをかけると、日本の市民政治改革への参加に甘さが出ます。

カムイミンタラさん、その辺は、どの市民運動、NGO、市民政治、平和運動を行っている人たちにも多少共通しているかと思います。皆、食うことと運動で一杯一杯だと思います。皆、一寸の虫なのです。

昔、学生運動をバリバリやり、その後、志を曲げずに全国で「サヨク」といわれる活動をしている一部の良心的な人たちとも、10年続いた「ACT」という市民新聞をとおして、おつきあいをしました。「ACT」の赤字を何とか黒字継続しようと、私が最後の2年間の経営を引き受けましたが、赤字解消が成せず、この3月末で休刊にしました。彼らの情熱、曲げずにきた志、社会的な正義に共感して、私なりの応援をしたつもりでしたが。何かが違いました。中身か? マーケットがもはや日本にないのか?

それとデモですが、今回の「イラク戦争反対」では、開戦時、日本でも日比谷公園に4万人近くが反対のために集まりました。今年の3月は3000人ぐらいに減りましたが、私もデモ行進の中の一人として歩きました。が、こうした行動ぐらいでは全く何も変わらない、という点は残念です。また、海外の数万、数十万のデモやフランスの若者などの運動力に比べ日本は弱いです。それでも1991年の湾岸戦争の時は東京の代々木公園の反対集会は2回とも、約1000人でした。それはそれはさびしいものでした。それに比べると、今は少しエネルギーが大きくなっています。インターネットのおかげかもしれません。マスメディアは、事前に集会やデモの予告はしてくれませんから。

大手マスコミ、政治、教育。つきつめてこの3点を市民の手に奪取することが最小限のスタートだと私は考えています。が、大手マスコミは、豊かな収入に志を忘れ、政府寄り。政治は「よりまし」政権すら至難の現実です。教育、どうでしょうか、変えられますか? 自民党と文部科学省の政策? 競争のない教育など遠い遠い国の、夢のような話です。毎日大変な子どもたちと一生懸命やっている先生方に同情するしかありません。つらい日本ですね。カムイミンタラさん、前向きにまたブログでディスカッションしましょう。お元気で。

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by alternative-edu | 2006-06-14 15:43
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