教育から新しい社会のあり方を考える参加型ブログ。国内外のさまざまな教育の紹介など役立つ情報をお届けします。
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【編集長】
柴田敬三(しばたけいぞう)
㈱ほんの木(代表取締役・編集者)

「ほんの木」は、1986年設立の市民派・オルタナティブ(代案提示型)の小出版社。
現在、0~7歳児の親のための本「子どもたちの幸せな未来」シリーズ(隔月刊・年6冊発行)や、代替療法の本「自然治癒力を高める」シリーズ(年4回刊)を発行。
また、環境、エコロジー、NGO、ボランティア、障害者福祉、人権、民主主義、有機農業、ジャーナリズムなどのジャンルの出版物を発行してきました。詳しくは小社HPか、『売れない本にもドラマがある』(柴田敬三・著)をご覧ください。
また、市民派出版物は、なかなかメジャーに売れないため、オーガニック雑貨や健康改善の漢方入浴剤などの商品の通販&卸も手がけています。

shibata@honnoki.co.jp

ほんの木

柴田敬三の
「集まれ!世直しブログ」


*コメント、TBは大歓迎ですが、当方の一方的判断で掲載を控えることもあります。ワガママ勝手、独善的ブログですみません。
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No.114 小田実さんの近著『中流の復興』に共感


e0086848_10112256.jpg先日、朝日新聞でしたか? 毎日でしたか?(すいません忘れて)

瀬戸内寂静さんが闘病中の小田実(まこと)さんの病室でお見舞いをしている記事がありました。

小田実さんといえば、市民社会、日本国憲法と9条を大切にする民主主義の代名詞、ベ平連のリーダーとして、作家として、若者たちのオピニオンを引っ張ってきた一人です。
1932年大阪生まれ、この6月2日に75歳になったそうです。

氏のNHK出版『中流の復興』(777円)という本を読みました。
特にこの中で「市民による教育の政策提言」という部分は、非常に私には共感するものがありました。

全体の中身ももちろんのこと、
小・中・高・大学まで学費を無償に
という提言を、私もしていますが、初めて小田さんたちも主張していることを知り、驚きました。同感です。
この「小学校から大学までの無償化」は、マスメディアにも教育本にも、
また、学者も政治家、政党にも語られてきませんでした。

少子化対策の第一は、様々な教育費があまりに高い、という日本の「教育は親が負担せよ。経済格差は教育格差につながるが、それは自己責任」というアンフェアの代名詞のような考え方に大いに関係があると私は思うのです。

ともあれ、この一冊、小田さんの市民へのメッセージ本、熱い言葉が綴られています。
ぜひご一読を。
そして小田実さん、確か神戸で一度しかお会いしてませんが(小田さんは私を認識されてないでしょうが)、一日も早く健康を回復され、ペンで、行動で、発言で世の中を正して下さい。


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by alternative-edu | 2007-06-28 10:11 | おすすめ本・本の紹介

No.113 すごい本出ました! 『格差が遺伝する』


e0086848_1074619.jpg三浦展氏著 宝島社新書

いやはや、ぜひ本屋さんで目次をざっとながめて下さい。卒倒しそうです。
ここまで来たか! 日本。これでいいんですか? 本当に。

2/3はそうだろうな、と思っていた話が、かくもデータで展開されるとは?

副題―子ども下流化を防ぐには―

第1章子どもの成績は親の経済力に比例する
第2章母親が子どもの成績を左右する
第3章食生活が成績の上下を分ける
第4章頭のよい子はどんな子か?
第5章「生活の質」の格差が階層の固定化を生む


あとはやめます。本をご覧下さい。
私は日本、「格差が世襲する」と思ってましたからショックでした。
何とか、この流れをくい止めたい!
皆さん、そう思いませんか?
これはアンフェアの構造化です。


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by alternative-edu | 2007-06-28 10:05 | おすすめ本・本の紹介

No.112 ―オランダの教育と市民社会―

リヒテルズ直子さんのフォーラムをささやかにやります

7月5日(木)12:00~2:00、オランダ教育研究者のリヒテルズ直子さんの
ミニ・フォーラムを、私のオフィスの1階で行います。

この1年間ぐらい、こういう、実践的な機会が忙しくて実現できなかったのです、が、自分が主宰して「Peace Village」というタイトルのミニ・フォーラムを、不定期に実行しようと考えていました。
「Peace Village」とは、地球を平和な村にしたいという、私の切なる願いのテーマ名です。

6月末から7月6日まで、リヒテルズさんが来日するとのことで、このフォーラムをお願いし、快く引き受けていただいた企画です。(本当にありがたい話です)

私の友人・知人のみの、ささやかなクローズされた昼めし弁当フォーラムです。
が、今後、様々なジャンルの方々の講座やワークショップも開いていき、勉強の場にしたいと思っています。

e0086848_1012783.jpg
実は6月8日に発売となった「うちの子の幸せ論」(小学生の親へのメッセージ本)の中で、6人の方々がそれぞれの専門分野から、子どもの幸せ論と、個性、可能性の見つけ方、伸ばし方を語って頂いているのですが、リヒテルズさんの原稿に私は日本の教育と市民社会の方向性を見つけた思いがするのです。

そこで、このオランダの教育観と、それを生み出した市民社会の実態、成熟への背景を、
ぜひ友人・知人で共有したいと考え、フォーラムを思いつきました。

またこの結果を、ブログで書きます。お待ち下さい。

なお9月22日(土)に13:00~15:00、小社隣りのプラットホームで山下直樹さんの講演会を行います。シュタイナーの治療教育についてのひと時です。くわしくは改めて。


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by alternative-edu | 2007-06-18 18:04

No. 112 ハリーポッターの翻訳者の逃税事件

「ハリー・ポッター」といえば、大ベストセラーの翻訳本。(私は読んでません)

この翻訳者であり、出版社 静山社の代表が35億の申告漏れを東京国税局から指摘されていました。

つまり、居住国が日本か、スイスか、という争いです。(スイスの税率が安いので)
6月12日の新聞によると、両国が、静山社の代表者の居住を日本だとする結論を出したそうです。

3年間の追徴課税は7億円強とのこと。
いやはや、すごい話です。

たった1つの本のシリーズで、これだけ稼ぐ。出版は宝くじ?

が、やはり、その利益は市場として稼がせてもらった国に税として支払うのが筋でしょう。

スイスで売れて、利益が出たならスイスで払えばよいのですが、静山社は日本の会社。
日本の読者に売りまくって儲けたわけです。日本に税を支払うのが常識。
と私は思います。

どんなよい本でも、人は金には目がくらむ? 典型のような気がする一件です。
私がもし、大ヒット本を「ほんの木」で出したら、やはり金に目がくらむ? でしょう。

そう思うと、ヒットの出ない「ほんの木」をコツコツやってるからこそ、こんな、正義の味方のような、えらそうなことをブログで書けるんでしょうね。

それにしても「ハリー・ポッター」も踏んだり蹴ったり。
しょせん出版ビジネスでした。出版人の「志」って、難しいんですね。
子どもたちの心を、金儲けに代えた、と言われかねない事件ですから。



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by alternative-edu | 2007-06-18 17:58 | 最近のニュースから

No.111 「白寿、99歳の母に感謝の毎日」な私

私の父は1984年6月9日に、90日間の闘病、食事、水すら飲めず食えず、77歳で亡くなりましたが(もうすぐ命日、亡き姿は釈迦の修行時の仏像そっくりでした)、私の母は5月21日で99歳になりました。
百歳から一歳を引いて99.つまり百→白です。
で、人は99歳を白寿と言います。元気です。

ちなみに、ご承知のように、88歳が米寿。「米」の字を分解して八十八。
77歳は喜寿。「喜」の字の草体が「●(十七の上に七が付いたような文字)」これで七十七と読むらしいです。
昔の日本人の智恵というか、長生きへの祝いの習慣なのでしょう。

母は少し腰は曲がってますが、元気に1kmぐらい離れたスーパーや銀行に出かけています。

自分で少ない年金で生活費を管理し、食事を作り、遠くなった耳のため、大音量のテレビを見て、毎日新聞を毎朝たんねんに読んでいます。介護問題を考えると実にありがたく、感謝、感謝の毎日です。

社会現象やニュース、時事問題に強く、過去の記憶は何年前だろうと、天気や、その日の様子をよく覚えています。

私が物心ついた頃、母と外出すると町の中にいる傷痍軍人(戦争でケガをした障がいを持った人)の所にある白い箱に、私に5円玉、10円玉を握らせて、あの人の所へ行って入れてきなさいと必ず行かせました。
また、小学校時代、クラスのとても貧しい子を、年末になると密かに家に呼んで、餅や下着・服・学用品などや正月用品を風呂敷に包んで渡していました。

多分、私が今日あるのも、出版の仕事をしたり、世直しのブログを書くのも、日本の教育に怒り、政治を批判し、世の不正儀に毎日、声を荒げてカッカするのも、この母から教えられた、小さな頃の記憶が土台になっているように思います。

6月17日に、兄妹と白寿を祝います。

本人は有名ホテルで「中華料理のランチのフルコースが食べたい」とのこと。
そういえば、5月の本人の誕生日祝いに、わが家族で、富士山が眼前に広がるホテルに招待しました。大変気に入ってもらいました。

ともあれ、外出意欲、食欲、記憶力十分。まだまだ元気で何よりです。母に感謝!


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by alternative-edu | 2007-06-09 09:52

No.110 日本を英・日・北京語、トリリンガル化しませんか

あなたの判断する国の方針、ビジョン、こうなって欲しい日本像は何ですか?
そのビジョンのために、今、私たちが選ぶ国の形、社会のあり方は?
その国の形へと進むための政党、政策とは?

で、例えば、「英語」をどう扱うのか? を考えませんか?

<私の答え>
1)世界の中の日本は、どこへ進むべきか?
B. 
アジアを中心とした世界化。アメリカとの深い理解の下での独立。
平和と、民主主義の高い理想で国を作り変える。
大企業は恐らく、金儲けと、多国籍化のため海外脱出。
但し、中小個人企業は国内に残らざるをえない。それでよし。
地球自足、自活型の社会へ再編成。

2)国の形
B+C…平等。
皆人はゼロで生まれる。ゼロになって死ぬ。
お金、つまり経済力は、生きている間のみ有効。
相続税100%。
相続税100%により人は、生きている間に金を使わざるをえない。
累進課税は50%まで上限。消費税10%以内。
社会民主主義型。生まれて幸福、死ぬ時も幸福。高福祉。

3)その時の教育
…オルタナティブ型。世界性と、競争のない平等、個性教育

4)言葉をどうするか?
…バイリンガル化。
 英語が強い人 →海外で自由に活躍可能。日本企業の海外進出に同乗可能。
 日本語好きな人 →国内で自由に生きる。
 両者は、出入り自由。海外で稼いで、日本に持ち帰る人。税の優遇必要。


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by alternative-edu | 2007-06-09 09:45 | 日本の未来

No.110 小学校からの英語教育を問う前に

日本の方針・国のあり方と国の形をどうするか

私の言いたいポイントは以下です。あなたはどう思いますか?

①世界の中で、日本はどういう国を今後の目標とするのか?

A 一国孤立化か? →今の延長で行くとこうなりそう(アメリカとアジアの板ばさみ)

B アジアとの関係を中心とした世界化か→ 多分、難しいが理想の一つ

Cアメリカと一体化 → 植民地化、軍事化へ一直線? 金の切れ目が縁の切れ目の前に達成?

②日本の国の形としては、どうすべきか?
A 新自由主義、競争、格差、格差の世襲化、強者・弱者化
少数の強者、権力者、金持ち、大企業が、全体の弱者を支配。新しい奴隷制度?

B 教育、福祉、つまり生まれること、死ぬことに、幸福感を持てる社会。平等、チャンスも公正で公平。ゼロで生まれて、ゼロになって土に帰る。
金は天下の回りもの。心の豊かな社会。北欧型、社会民主主義。高福祉、高負担。平等で豊か。

C アメリカと同化。円ドルが一体。(公式通貨がドル。地域通貨が円)アメリカ大統領の選挙権はないが、日本州の知事と州議会は選べる国へ。

D 北朝鮮型。アジアでの孤立化。
軍事力強化。徴兵制。独裁国家。

③その時、どういう教育にするのか?
A 日本語で外国から文化を守る、防衛
B 世界は一つの教育
C 競争型
D オルタナティブ

④言葉をどうするか?
A 日本語のレベルアップのみ。漢文、古典も含め。万葉集なども必修。
B 今のまま、やりたい人は英語を磨く。(何も決めない。なりゆき、今のまま。)
C 日本語と英語のバイリンガル国家化。
D 英語を公用語にする。(第一言語)
E 北京語と英語のレベルアップ。日本語中心。

実は、これだけではありませんが、英語を小学校からもっと強化するかしないか。
使える英語教育をどう具体化するのか?
大学入試などのやり方、あり方の再検討。
などを始め、英語教育をどう方向づけるかは国の未来ビジョンをまず決定し、そののちに、そのためにどの種類の言葉をどう磨くかにかかわります。30年、50年、100年後を見据えて。

こうした提案、国の方針のない今の英語論は、私はほとんど意味のない議論だと思うのです。

明確に、どういう国を作りたいのか。日本の生きてゆく方法を政策、ビジョンに掲げる政治と政党が望まれます。

だから教育をどうするのか? 憲法をどうすべきか? の順であるべきです。
安保条約をどうする必要があるのか?(アメリカの植民地化の原因)かといって、破棄できない。(アメリカ怒るし、日本軍国化が強まるので)
自衛隊、アジアとの関係、歴史認識、国が目指したい企業・産業のあり方、税制、その使い方、年金や介護の質とコスト。
道路をもっと作るのか? 車を増やすのか?
役人を増やすのか? 減らすのか? 不正規雇用の増大でよいのか?
ワークシェアリングは? 子育てや教育費の国家負担、医療の崩壊、1000兆円の赤字国家どうする?

資産課税はゆるやかでいいのか? 累進課税が甘くていいのか? 株の優遇税制このまま? 企業の税制の問題も優遇しすぎ?
すべて国のビジョンと形、つまり未来の方針と社会の質の問題を、どうするかの、国民の合意から判断すべきなのです。

にも関らず、日本はこうした議論の必要性を抜きに、なあなあで国が動いてきました。実に日本的。自民党的に。
(続く)


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by alternative-edu | 2007-06-09 09:42 | 日本の教育

No.109 どこへ向かう? 「日本語熱」

これ、前にも書いたかもしれません、が再び。(なんせ、忘れっぽい?)

私たちの仕事場のある神田錦町。沢山のビルが大中小あります。(ほんの木の三錦ビルは極小ビル)
で、いわゆるテナントが色々入っていますが、その90%が、横文字、カタカナの社名です。

これほど英語名が氾濫している時代にあって、日本語熱のみが、やたら強力に教育の世界に地位を占めているのは、なぜでしょうか?

つまり、英語→カタカナ→そのうちなんとなく日本語化? という明治以来のやり方で、英語という原材料を輸入しちゃって、カタカナで加工して日本の外来語として国産商品化しているのでしょうか。私には不可解です。

一部の日本のアメリカナイズ、新自由主義による、アメリカの植民地化を嫌う人々が、日本語大事主義を主張したり、市民派と称する知識人が声高に「日本語こそ9条と共に、守るべき文化」と主張したりしています。

一方、日本民族主義者、改憲論者、右翼的保守グループも同じような主張を、正反対の思想から述べます。(これぞ、真の呉越同舟?)

右翼も左翼も日本語。日本だから日本語である必要がそれほどあるなら、社名も全て日本語に統一する法律でも作りませんか? 「ほんの木」のように。

言ってること、やってることが支離滅裂。
大きく未来を見据えて考えませんか? (次回へ続く)


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by alternative-edu | 2007-06-01 09:03