人気ブログランキング | 話題のタグを見る

教育から新しい社会のあり方を考える参加型ブログ。国内外のさまざまな教育の紹介など役立つ情報をお届けします。
by alternative-edu
カテゴリ
全体
日本の未来
オルタナティブ教育
おすすめ本・本の紹介
雑感
シュタイナー教育
日本の教育
少年少女犯罪に思うこと
最近のニュースから
未分類
【編集長】
柴田敬三(しばたけいぞう)
㈱ほんの木(代表取締役・編集者)

「ほんの木」は、1986年設立の市民派・オルタナティブ(代案提示型)の小出版社。
現在、0~7歳児の親のための本「子どもたちの幸せな未来」シリーズ(隔月刊・年6冊発行)や、代替療法の本「自然治癒力を高める」シリーズ(年4回刊)を発行。
また、環境、エコロジー、NGO、ボランティア、障害者福祉、人権、民主主義、有機農業、ジャーナリズムなどのジャンルの出版物を発行してきました。詳しくは小社HPか、『売れない本にもドラマがある』(柴田敬三・著)をご覧ください。
また、市民派出版物は、なかなかメジャーに売れないため、オーガニック雑貨や健康改善の漢方入浴剤などの商品の通販&卸も手がけています。

shibata@honnoki.co.jp

ほんの木

柴田敬三の
「集まれ!世直しブログ」


*コメント、TBは大歓迎ですが、当方の一方的判断で掲載を控えることもあります。ワガママ勝手、独善的ブログですみません。
以前の記事
2009年 06月
2009年 04月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 03月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 11月
2007年 10月
2007年 09月
2007年 08月
2007年 06月
2007年 05月
2007年 04月
2007年 03月
2007年 02月
2007年 01月
2006年 12月
2006年 11月
2006年 10月
2006年 09月
2006年 08月
2006年 07月
2006年 06月
2006年 05月
2006年 04月
2006年 03月
2006年 02月
2006年 01月
2005年 12月
2005年 11月
2005年 10月
最新のトラックバック
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧


No.14 家庭でできるシュタイナーの幼児教育-その②

昨日の続きを書きます。が、その前に。

もう一つの私のブログ「世直しブログ」、今日書きました。
なんでこんなに、ゼニもうけの為に犯罪や悪が栄えるのでしょう。
どこもかしこも、景気、株、金儲け、勝ち組・・・。金、金、金の世の中です。
アマゾンのインディオたちの村のように、貨幣がなく、村の回りの食べ物を日々採取し、食を満たし、生きることができれば、恐らく貨幣のいらない社会になるでしょう。

が、現代社会においては、それはありえません。とすると、貨幣経済の中でいかに清く生きられるか?人間の欲望、本能と共存して、競争をできるだけ減少させ、富やチャンスをできるだけ公正に分配して・・・。南も北もなく。地球環境を最重視して―――

これも厳しい現実です。

が、何も子どもたちに対し、競争や学歴や、金がすべてとか、富の多少や、勝つことが最優先、という考えや、何でも効率や合理性のみで判断することや、世襲が有利とかを助長せず、強いずに、教育を行うことはできないのでしょうか。

例えば、18歳までは、とか。パラダイムの大転換を期待したいですね。

そういう私自身、これが「理想バカ」のような話だ、ということも十分自覚していますが。
で、話を戻します。

『家庭でできるシュタイナーの幼児教育』について、その②。
まず、なぜ「家庭でできる」なのか?
シュタイナー教育の場は、主にシュタイナー幼稚園、シュタイナー学校に限定されています。現実的に。
世界で約900校ぐらいあるといわれていますが、少なくとも日本には、幼稚園、学校あわせて、子どもたちがシュタイナーを学べる場は、全国で約50箇所ぐらいしかありません。

従って「シュタイナー教育、幼児教育」は、やはり家庭の中で、親を中心に、できることをやってゆく方法しかないだろうと思われるのです。競争や学歴とは無縁の教育の代表的な一つを、家庭で親子がどう行ってゆくか・・・なのです。

が、250~300冊近く出ている、シュタイナー関係の本の中で、どれを選び、それをどう、日々の子育ての中で生かすかは、口で言うほど、ブログで書くほどカンタンではありません。

そこで、より多様なシュタイナーの専門家(28名)から、多様なテーマ(40テーマ)で、語ったり、書いてもらったものを1冊の本にまとめ、今日の子育ての中で直面するさまざまな問題点に、わかりやすくシュタイナー教育をどうあてはめ、考えてゆくかを本にしたのが「家庭でできるシュタイナーの幼児教育」です。

現実的な子育てのヒントが、この本の中にはいっぱいあります。でも、本当に、難しくないのです。一つ一つの中身は違っていても、その本質は皆、同じ点をついています。

①どうして子育てや教育を7年ごとにとらえるのか。
0-7(意志を育む、体の成長)、7-14(感情を育む、心の成長)、14-21歳(思考を育む)。これはシュタイナー教育の基本です。大変にリーズナブルでわかりやすい成長論です。

②子ども(人間)の四つの気質とは?胆汁質、多血質、粘液質、ゆううつ質。それぞれどう気質が違うのか。すべてよい気質ですよ、という話も、人や子どものコミュニケーションを考える上でとてもわかりやすいです。

③12の感覚について。普通は五感といいますが、シュタイナーの考えでは人間の感覚は12あるとしています。くわしくは、またいつか。

④なぜ子どもにテレビを見せない方がよいのか?今、脳科学者、小児科医も、全く同じことを言っています。シュタイナー教育では、これをずっと訴え続けていました。もちろん、ゲームも同罪。ビデオ、パソコン、ケータイも要注意といえます。ゲームメーカーには申し訳ないのですが。

⑤自然素材のおもちゃの大切さ。これは、プラスチック全盛のおもちゃ産業には痛い話ですが。

などなど、シュタイナーをご存知の方なら当たり前のことばかりですが、初めての方にはとてもおもしろいと思います。
また、叱り方、しつけ方、子どもと向き合うという意味、音楽について、絵や色について、オイリュトミーについて、お話(素話)の大切さ。絵本をどう考えるか。どんな時、どんなお話をするとよいのか?

子どもを早寝させる工夫、お母さんが自分の時間を持つことの大切さ、お父さんのためのコーナーなど、もりだくさんです。海外のシュタイナー学校や幼稚園のレポートもあります。

たった今、表紙、カバー等の色の校正が届きました。本文も明日校了し、印刷に回します。あと約2週間。3年かかって、ようやく1冊にまとまりました。長かった!


多くの悩めるお母さんのための「小さな力」になれれば、編集者として、この本を作って本当にうれしいのですが。ぜひお広め下さい、この本。子どもたちの未来のために。
by alternative-edu | 2005-11-29 20:10 | シュタイナー教育
<< No. 15 パチンコと子育て... No.13 子育ての知恵と、... >>