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教育から新しい社会のあり方を考える参加型ブログ。国内外のさまざまな教育の紹介など役立つ情報をお届けします。
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【編集長】
柴田敬三(しばたけいぞう)
㈱ほんの木(代表取締役・編集者)

「ほんの木」は、1986年設立の市民派・オルタナティブ(代案提示型)の小出版社。
現在、0~7歳児の親のための本「子どもたちの幸せな未来」シリーズ(隔月刊・年6冊発行)や、代替療法の本「自然治癒力を高める」シリーズ(年4回刊)を発行。
また、環境、エコロジー、NGO、ボランティア、障害者福祉、人権、民主主義、有機農業、ジャーナリズムなどのジャンルの出版物を発行してきました。詳しくは小社HPか、『売れない本にもドラマがある』(柴田敬三・著)をご覧ください。
また、市民派出版物は、なかなかメジャーに売れないため、オーガニック雑貨や健康改善の漢方入浴剤などの商品の通販&卸も手がけています。

shibata@honnoki.co.jp

ほんの木

柴田敬三の
「集まれ!世直しブログ」


*コメント、TBは大歓迎ですが、当方の一方的判断で掲載を控えることもあります。ワガママ勝手、独善的ブログですみません。
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No.70 「子どもが変わる魔法のおはなし」のお話

北海道伊達市にある、シュタイナー思想を生きる共同体「ひびきの村」代表、大村祐子さんの新しい本を今、進行中です。
子どもたちの幸せな未来ブックス6「子どもが変わる魔法のおはなし」がそれです。

原稿を印刷所に入れました。次にカバーとタイトル、オビのコピー決めです。これが一番悩む所。
かれこれ10日間ぐらい、都合50本ぐらいのタイトルを考えてはFAXし、ようやく決まりました。

実は昨日、「家庭でできる魔法のおはなし子育て」で決定したのでしたが、今朝、営業担当のほんの木スタッフ、岡田さんが「子どもが変わる魔法のおはなし子育て」のほうがよいのでは?と提案があり、大村さんも大賛成。さらにさらに昼過ぎ、大村さんから「子どもが変わる魔法のおはなし」の方が短くてゴロが良い、と「ひびきの村」のスタッフ皆が言っているという電話が入りました。
ウーン、なるほど。タイトルも短くなったしこれで行くか!

そうなのです、こうやって2転、3転して、ようやく決まります。(題して「タイトル・マッチ」)
タイトルを補強するオビのコピーは、その後に考え決めます。

本は7月20日過ぎに上げようと急ピッチ。7月21日からのひびきの村恒例、夏のイベント「サマープログラム」の第1回に間に合うよう編集中です。子どもの心の栄養、ペダゴジカルストーリーの本です。お話しで子育て、この本はとても読みやすくて役立ちます。


…シュタイナー教育の模擬授業」大村祐子さん著の増刷…

ついでにPRしちゃいます。すみません。

実は大村さんの単行本の一つ、「シュタイナー教育の模擬授業」という本を2001年に出版しました。これが2002年に重版になって、あれから4年、3刷りとなりました。

倉庫になくなってしまい、1000部刷ります。この編集作業も今、同時進行中です。

この本は、いわゆるシュタイナー幼稚園、小学校の授業風景を、模擬授業形式で、お母さんたちを中心に東京、大阪でスクーリングした、実録のレポート本です。

大村さんらと参加者との一問一答のやりとりに、子どもたちが教室でどんな気持ちで授業を受け、保育を味わっているのかが感じられ、真心が伝わってきます。

こういう後々まで残したくなる本って、大事ですよね。ひびきの村、大村さん、シュタイナー教育ならではの一冊です。

一方、ほんの木側は、これ案外大変なのです。

というのも、1000部刷ると、増刷、3刷、すごい!ように思えるのですが、本の紙代、印刷代、印税をすべて含めて消費税込約80万円くらいかかります。つまり、1冊800円。
本を書店に卸すと定価2200円だと、1冊1400円(卸し値)ぐらいですから、800円÷1400円=57%。つまり、570冊売れるとトントン。
1000部全部売れて60万円の利益。人件費、営業コスト、倉庫代、物流代ほかを引くと、例えば3~4年かけて1000冊売れてもプラスにはなりにくいのです。これが小さな出版社の現実です。

当社がコツコツ、出版を続け、この6月6日で創業から20年になりました。

が、オーガニック雑貨の通信販売を1992年から導入し、この仕事を持ったおかげで、ようやく今日にいたっているのです。本だけでは恐らく、倒産していたかもしれません。

良い本を少しでも息長く、必要な人々に買っていただくことをやってゆく、と同時に、スタッフが最低限、飯を食い、家族と暮らし、子どもたちを育て上げ、という誰もがそうする当たり前のことをやってゆくことはやはり大変だなあ、と実感します。

「増刷1万部!」みたいな出版社にいつかなれるよう、私たち「ほんの木」は、これからもコツコツ良い本の出版を続けます。(「ハリーポッター」のような大ヒットは望んでません、ちょっと強がりの本音。)

先日、読者の方から当社に電話があったそうです。

『子どもが幸せになる6つの習慣』を読んでとってもよくて、児童館に行ったら他のほんの木さんの本(大村祐子さんのシュタイナー教育通信講座)があって、1冊読んだらそれも素晴らしかった。今までほんの木さんのこと、全然知らなかったのですが、こんなにいい本をたくさん出されていたんですね! 全部読んでみたいのですが、どれから読めばいいんでしょう?!!」というお電話でした。(そのお電話で2冊ご注文をいただいたそうです。(あなうれし!)書店経由でも1冊ご注文いただいたとのこと、ありがとうございました!)

「ほんの木」の1冊、1冊の本が、こうして少しずつ広がっているのを実感すると、「この仕事やっててよかった!」という気持ちと、改めて、もっと役に立つ、教育、子育てなどに深く関わり、より良い子どもたちの未来を作ることに貢献できる出版社になりたい、とつくづく思います。



ご訪問感謝です。クリックお願いします!→No.70  「子どもが変わる魔法のおはなし」のお話_e0086848_21253960.gif
by alternative-edu | 2006-07-03 18:20 | おすすめ本・本の紹介
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